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【夢キャス】「Dears for Fears」から人間の複雑さが感じられて素敵って話

劇団ジェネシス、毎度毎度曲がハチャメチャにカッコいいことが私の中で話題なのですが、今回もやってくれたな、という気持ちでいっぱいです。 

 

Dears for Fearsとは

 先日記事にした「Existential」と同時にお披露目された楽曲で、
劇団ジェネシスの演目「JACK-The Eternal Darkness-」の中で歌われる楽曲 という立ち位置です。
「Existential」は、めちゃエモな楽曲なのでぜひ聴いてほしいです。
拙著記事もありますので、ご興味ある方は読んでくださると嬉しいです。
 
今回の歌唱曲は劇団ジェネシス全員で歌っています。
とにかく華やかです。
作曲者はみんな大好き「Sunshine world tour」や「恋咎館のタペストリー」、「Stronger than medicin?」、夢ミュの「DREAM DESTINY」を提供してくださっている方です。
ま~とにかく作風の幅が広いというか、こんな曲も出てくるんですね…!
と驚くばかりです。
でも根底にあるキラキラ感はこの方の特徴だな、と思いました。
 
そしてタイトルもいいな、と思います。
韻を踏んでるあたりが最高です。
ダジャレ大好きなオタクなのでこういうのに弱いです。
 

眼の前に広がる現実と、精神世界と、逃避と、人間のこと

 「Dears for Fears」を聞いて思ったのは、複雑な事情を抱えた人間を絵に描くかわりに音楽で描くならこうなるだろうな ということです。
 
パートごとの対比の話
ザクザクのギター、肉感のあるベースと重たいキックでドコドコ殴ってくるAメロに対して、精神世界にフワフワと浮いているような透明感のあるシンセで撫でてくるBメロの前半。
そしてBメロの後半からはまたAメロにあった低音がドコドコ殴ってきます。
 
輪郭のはっきりしたAメロが眼の前に広がる現実ならば、掴みどころのないBメロ前半は精神世界 みたいな印象を受けました。
Cメロでは爽やかなピアノが奏でられます。
ここまで吹っ切れた爽やかさは、追い詰められてどうしようもなくなった人間のある種の達観というか、諦めて吹っ切れたような印象すら受けました。
 
一つになって人間になる
サビはこれらの音色が一つになって、更に分厚いくて上手すぎるコーラスが華やかに歌い上げます。
今までの音色が一つになって同時に鳴ってるのが、現実の体と精神両方があってこその人間だよなぁ…なんてことを考えさせられたりします。
 
個人的にツボな合いの手
このサビがすごくキラキラしててまるでアイドルっぽいんですが、そこがまた良いなと思います。私は大好きです。ブチあがります。
ヘイ!っていう合いの手も、演目のストーリーを考えると場違いか!って思ったりするのですが、ここはやっぱり合いの手が必要です。
私の心が「合いの手はあったほうがいい!」って叫んでます。ツボです。
夢キャスの譜面はこういうところで合いの手と一緒に上半分で同時押しさせてくれるので大好きです。
 
ウィスパーボイスの話
そしていちばん大事な、曲の冒頭と最後にウィスパーボイスで歌われる印象的なパート。
同じフレーズ、同じ歌詞を歌っているのですが、舞台で歌っている彼らの表情は、
冒頭ではカードの覚醒前、最後はカードの覚醒後のような全く違う表情で歌っているんだろうな、なんてことを考えてしまいます。
 
質感の違う黒
ダークな曲調が多いジェネシス
初の全員歌唱曲であるところの「Phantom Rain」がツヤ消しのマットな黒ならば、
Dears for Fears」は磨き抜かれた艶のある黒という印象があります。
どちらも最高に美しくて感動してばかりです。
 
もちろん、この歌のうまい集団が明るくてキラキラした歌を歌ったらどうなるんだろう、という好奇心がないといえばウソになりますが、
今後ともジェネシスにはこのようなダークな路線を極めてほしいな、と思う次第です。
 
今回はこの辺でお開き。
ありがとうございました。